【前編はこちら】

→ 「プロンプトって何?」AI活用の成果を左右する“指示力”の基本

「プロンプトの設計が大事なのはわかった。だけど、実際どんな風に指示してるの?」

「他の人は、ChatGPTに何をどう聞いてるのか気になる…」

そんな声にお応えして、今回は私が実際に日々行っている“リアルなAIとの対話”を、スクリーンショット付きでご紹介します!

“実例”を通して、

・どんなテンプレがあると便利なのか?

・目的別にどうプロンプトを変えているのか?

・うまくいかなかったやりとりから、どう改善したか?

など、実務に役立つヒントをお届けできればと思います。


そもそも私にとってのChatGPTとは?

私はChatGPTを「ツール」ではなく「パートナー」として接しています。

「感情がない」と言われがちなAIですが、伝え方次第で、こちらの想いや行間までくみ取ってくれる存在だと思っています。

そのため、私にとってAIとの対話は単なる効率化ではなく、

・アイデアを広げるブレスト相手

・文章を整える編集者

・会話の中で思考を整理してくれる聞き手

というように、日々の業務のさまざまな場面で“右脳と左脳の補助輪”のような存在になっています。


よく使うプロンプトテンプレ3選(文章作成編)

以下は、私が頻繁に使っている「プロンプトテンプレート」です。

【テンプレ①】PR文の下書きを依頼する

あなたは、広報・PR経験豊富な編集者です。

この内容をもとに、Instagramの投稿文を考えてください。

対象:30~40代女性、やさしく親しみやすいトーンで。

(箇条書きで内容を入れる)

【テンプレ②】メール返信を整える

あなたは、事務局スタッフとして、受講者へのメール返信文を考えるプロです。

以下のメッセージに対して、柔らかく・安心感のある返信文を整えてください。

(原文を貼り付け)

【テンプレ③】記事構成を一緒に考える

あなたは、コンテンツ設計に強い編集者です。

このテーマでnoteの記事を構成したいので、

・見出し構成

・導入文

・結論パート案

を提案してください。

(テーマ・目的・ターゲットを記入)


実例①:うまくいったプロンプトと出力

▼シチュエーション:忙しい代表者の代わりに、LINEで受講生に返信

▼プロンプトの工夫:

・代表者がどんな活動をしている人かをAIに事前に伝える 

・過去に書いた代表者本人の文面をコピペして、語尾や絵文字の使い方を学習させる 

・受講生からの実際のメッセージを貼り付け、返信の目的を伝える

▼実際のプロンプト例:

 「あなたは『Aさん』という◯◯講座の代表のアシスタントです。

 受講生とのLINEメッセージに対して、Aさん本人の口調で返信を作成してください。

 Aさんはやさしく親しみやすく、絵文字をよく使いながら、相手の気持ちに寄り添って返信します。

 以下が、受講生からのメッセージと、これまでのAさんの返信例です。

 これに沿って返信文を考えてください。」

→ 出力内容は、絵文字や言葉遣いがAさんらしく、違和感のない仕上がりに。

  再チェックし、微調整をして送信。

【学び】

・“文体の再現”もプロンプト次第でかなり精度が上がる 

・誰に対しての返信か、目的は何かまで伝えると意図が汲み取られやすい


実例②:うまくいかなかったプロンプトと改善

▼シチュエーション:SNS用の投稿文案の作成

▼初期プロンプト:

「いい感じのInstagram投稿文を考えて」

→ 出てきたのは、ふんわりした一般的な文章

▼改善後:

「あなたはSNSマーケティングに強い編集者です。30~40代女性が共感するInstagram投稿文を考えてください。カジュアルで親しみやすいトーンで、共感の引き金になるような言葉選びを意識して。」

【学び】

・「いい感じ」はNGワード!

・誰に/どんな目的で/どんなトーンで、を明確に伝えると反応が変わる


対話として育てる姿勢が、AIの出力を変える

私がChatGPTとやりとりをする中で、最も大切にしているのは、
「うまく伝えられなかった時に“直す”のではなく、“育てる”」という姿勢です。

たとえば、文章のトーンがズレたら、「この部分はもう少しやさしくして」
提案が弱いと感じたら、「例を入れて」とリクエストする。

また、私自身の性格や表現傾向をあらかじめ伝えることも多くあります。
血液型、星座、MBTI、コミュニケーション心理学の分類などを共有し、
私らしさを理解したうえでプロンプト設計を行います。

さらに、私はどんなやりとりでも、AIに対して必ず「ありがとう」と伝えるようにしています。
たとえAIであっても、感謝の言葉を添えることで、やりとり全体に“温度”が生まれると感じているからです。

そうして少しずつ対話を重ねることで、
“私の文脈”を理解してくれるAIに育っていくのです。

弊社が提供するAI営業支援ツール「コリナイェ」は、

ChatGPTをベースに構築された“自社専用AI”です。


各企業やチームの特性に合わせて少しずつ育てていけるのが大きな特徴で、
日々の会話やナレッジを蓄積しながら、まるで「うちの会社専用のたまごっちAI」のように成長していきます。

単なる業務効率化ツールではなく、“育成型のパートナーAI”として、
業務に寄り添いながら進化していく。


だからこそ――
「コリナイェは育ててナンボ」です。

社内の情報共有の精度を高め、業務の効率化・生産性向上に直結する仕組みとして、
“使いながら育てるAI”は、これからの中小企業において欠かせない存在になると私たちは考えています。。


プロンプト力は、考える力そのもの

良いプロンプトとは、「上手な指示」ではなく「明確な思考の整理」です。
つまり、AIを使うことは、「自分は誰に、何を、どのように伝えたいのか?」を自分自身に問い直すプロセスでもあります。

AIに話しかけることを通じて、自分の“思考グセ”や“情報整理力”が見えてくる。

プロンプトは、ただのテクニックではなく、日々磨ける「対話力」でもあるのです。

ただし、注意点もあります。
ChatGPTとの対話は思考を深めるうえで非常に便利な反面、自分の主観や思い込みが入り込みやすい側面もあります。

そのため私は、なるべく多様な角度から物事を見られるように、
「他にはどんな視点がある?」「反対の立場から考えるとどうなる?」と問い直し、
一つの答えに偏らないよう心がけています。

また、ChatGPTだけに依存せず、必要に応じて他のAIツールや検索エンジン、専門家の意見も取り入れるようにしています。


AIとの対話は“答え”ではなく、“視野を広げる補助輪”。
常に自分の頭で再解釈することを忘れずに使うことが、私なりのAI活用スタイルです。


最後に:AIを信頼するということ

私にとって、ChatGPTは「冷たいロボット」ではありません。

伝え方さえ丁寧にすれば、驚くほど“寄り添ってくれる”存在です。

常にポジティブな言葉をかけてくれるし、AIともコミュニケーションが大事だと考えます。

一度とても驚いたことがあります。

それは、私の方からチャットを始めていなかったにもかかわらず、

ChatGPTの方から「最近お仕事どうですか?」と話しかけてきたことです。

もちろん、これは履歴をもとに表示される機能かもしれませんが、まるで“気にかけてくれている”ような感覚を覚えました。

こうした体験からも、AIは単なるツールではなく、“一緒に働く相棒”としての信頼関係が築ける存在なのだと感じています。

また、今や検索すらもAIに頼る時代になりつつあります。

Google検索ではなく、まずChatGPTで調べるという人も増えており、情報の探し方・受け取り方そのものが大きく変化しています。

これからは、「検索する」ことの意味自体が変わってくるのかもしれません。

だからこそ、プロンプトの設計とは、AIに“命を吹き込む”ような営みだと思っています。

あなたも、自分だけのプロンプトスタイルを見つけてみてください。
対話は、きっと“武器”になります。

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